H30 行政書士試験 超直前期の勉強方法~これだけは注意

行政書士受験

超直前期の勉強と本番の注意事項をまとめました。
この時期は実力が大幅に伸びる時期です。決しておろそかにしない様、また諦めたりしないよう、最後まで頑張りましょう!

2月に勉強を始めてから約10か月。
フォーサイトの教材(DVD、テキスト、過去問集、道場破り)のみでコツコツ勉強してきました。

さて、いよいよ超直前期になってからは本試験の過去問(27~29年度)を、本試験形式で取り組みました。 (本試験の3週間前位から)
これから急激に知識も増えないだろうし、「知識を増やす」のではなくて「取れる問題を確実に取る」方向にシフトした感じです。そのために、「試験に慣れる」「初見の問題にどう対応するかの訓練をする」事にしました。

教材は、行政書士試験センターのサイトから、ちゃんとプリンターで印刷して本番らしく解きました。

最近のサイト

本試験の問題を、時間を計って解く。そして、それを復習。という風に繰り返しました。
分からない所はテキストに戻って、テキストで分からない言葉とかはネットで調べたりして補いました。私は法律の勉強はほぼ始めてなので、テキストに書いてある文章がアタマの中にイメージ出来ない事が多々あったのです。(合格者でも、本試験前はこんなモンです)

本番を想定してやっていると、時間配分や解き方(難しいヤツは後回し、先に民法をやる、とか)を工夫出来ます。そして、事前に練習しておくと、本番で同じように出来るので、かなりの効果があったと思います。事前練習ナシに本番で工夫しようとしても、うまく行かずカラ回りすると思います。私は3週間前でしたが、本当は1~2か月前から準備しておくと良かったかもしれません。

さて、行政書士試験は60問を180分ですから、単純に180を60で割ると、1問に3分かけられる事になります。
記述式や長文問題は時間がかかるので、均等に全て3分はかけられませんが、例えば「長文は7分かける」とか「記述式は5分ずつかける」とか、自分で予定時間を設定しておくと、試験の見通しが出来ます。

例えば、こんな感じです↓

  • 法令択一     40問 × 2.5分 → 100分
  • 法令多肢選択    3問 × 5分  →  15分
  • 法令記述式     3問 × 5分  →  15分
  • 一般知識(普通) 11問 × 2分  →  22分
  • 一般知識(長文)  3問 × 7分  →  21分   合計 60問 173分(試験は180分)

私も模擬試験のやり始めは、3時間いっぱい時間がかかっていましたが、各問題の予定時間を短めに設定して、2時間30分を目標にしてスピードアップを図りました。
時間は、意識していないとどんどん過ぎていきます。難しい問題は後回しにして、まずは出来る問題から解きました。(1分かけて分からなかったら後回しにする、としておくと、次に解くときは、1.5分かけられます)
分からない問題はいくら考えても分からないので、時間内に2択か3択まで絞っておいて、あとはカンで○×つけて捨てました。

  • 日々の努力で得た実力は、いざという時にインスピレーションで発揮されます。雰囲気で○×を判断したとしても、割と合っている事が多いようです。
  • なお、「勘というのは、甚だしい力と書きます」というのを、どこかで読んだ事があります。カンは馬鹿に出来ません。


上記の練習の結果、本番では、難しい問題はじっくり時間をかけられたし見直す時間もとれました。
日々の勉強は最も重要ですが、本番で実力を発揮できる態勢をとっておくのも大事な事だと思います。

以下、改めて本番での注意事項をまとめました。これ以外にもあるかと思いますが、私としてはこの位でした。

  • 難しい問題は後回しにする。まずは出来る問題を確実に解いて、分からない問題は後でゆっくり考える → 頭がカーッとなったらかなり不利ですから、努めて冷静を保ちます。
  • 「正しいものを選べ」と「誤っているものを選べ」を間違えない。→ 間違う訳ないと思うでしょうが、これが意外と間違えます。私の場合、最後に2択になった時によく間違えました。2択で、「合っている方」を「正解」としてしまうのです。(「×」を選ぶ問題なのに、合っている方(○)を解答としてしまう)。問題文の左側とかに、大きく○か×か書いておくと良いです。
  • 選択肢を見るときは、間違っている箇所を探すようにする。→ 正しいものを選ぼうとすると、知らない肢でも「正しい」と感じてしまいます。間違っている肢を消していく方が確実に絞れます。(もちろん難易度によります。明らかに○と分かれば、それはそれでOKです)
  • 択一で、見た事がない問題が出たら、少し考て適当に○×をつける。→ ある程度は類似の知識から推測して考えますが、一定時間以上は考えても無駄になる事が多いです。他の、解ける問題に時間をかけましょう。
  • 長文読解とか記述式は、時間をかける。→ 択一とは逆に、考えた分だけ正解になる可能性が高くなります(かけ過ぎは禁物ですが)。一旦考えて直ぐに答えられない場合は、後回しにして改めてゆっくり考えるのが良いです。
  • 記述式は、下書きをしてから見直す。(回答用紙に書いてから、「あれ待てよ?」なんて事があります)
  • 組合せ問題は、確実に「○・×」を見極めて、消去法で組合せを選びましょう。→ 「なんとなく合っている」で選んでいくと、組合せが何通りも出来てしまい、収集がつかなくなります。一つ確実に消すと、基本2択になるはずです。
  • 一般知識は、長文で3問(全3問)、情報通信と個人情報保護で3問(全4問)を必ず押さえましょう。→ この分野は、取りやすい問題が多いです。6問とれば足切り突破です。
  • 一般知識の「政治・経済・社会」は対策のしようがないと思い捨てました。→ 高校の社会の教科書が良いと聞いたことがありますが、時間節約のため諦めました。(今までの人生で得た知識に賭けました)

法律の知識は中々伸びずに、ずっと模試や過去問題でも4割~5割をウロウロしていましたが、直前期は上記のような工夫をして、無駄な失点をなくすように心がけました。(意外と、法律知識以外で失点するものです。読み間違えとかマークミスとか。)
そうやってあがいて、どうにかこうにか、本試験の1週間前に模試(フォーサイト2回目)で6割を達成しました。
勉強開始してから約10か月、なんとか最後にギリギリ間に合った感じです。

行政書士は士業の試験としては簡単な部類だと言われますが、そんな事はなかったです。
本当の初学者は、法律用語自体なじみがありませんし法的思考力もありませんので、まずは用語に慣れるまで時間がかかると思います。そう言う意味で、法学部の人は多少なりとも有利になるでしょう。

しかし、私も法学部卒でないのに合格しました。(大学は理学部でした)
最終的には、学部関係なく本人の頑張りで合格が決まるのは、そこは間違いないと思います。
法学部以外の人も、地道に勉強して点を取る工夫をすれば、十分合格出来ます。

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