契約書作成の話

経営者である知人から、物品の売買契約書の作成を依頼されて、作成したことがあります。

契約書なんて、両者の名前とハンコがあればいいんでしょう~?適当にテンプレートを拾ってきて作ればいいんじゃないの~?と考える人もいるかもしれませんが、それは大間違いと言わざるを得ません。

そもそも売買契約は、売主と買主の意思の合致があれば口頭でも有効ですので、契約書を作成する必要はありません。ではなぜ契約書を作るかと言うと、それは裁判になった時の証拠資料として使うためです。

なので、この契約においてモメそうな点は何だろう・・モメて裁判になった場合の争点はどこだろう・・と、色々ヒアリングして、文面を考えます。

私の理想としては、本来は双方立会いの下にヒアリングして、詳細を確認して・・契約書を交わす時には立ち会って・・とやるべきだろうなと考えています。
が、単なる物品の売買で、あんまり重箱のスミをつついて「やっぱり契約するの止めた」となるのも変な気もしますし・・ 最低限に必要なポイントだけは聞いておき、後は諸々可能性を想定した上で、双方に平等な書面を作る形にならざるを得ないなーと言う感じです。

もちろん、明らかにおかしな内容とか、片方が一方的に損をしそうな内容とか、契約の中身が特に重要とか、ケースによっては双方から話を聞いたり、場合によっては契約に立ち会う必要があると思います。
書士の作る書類は、「・・権利義務又は事実関係に関する書面」と法律で規定されているとおり、法律上適正な権利義務関係(又は事実関係)にあるのが前提、になっているはずです。
片方から聞いた話を単に文字起こしして、あとは当事者同士でやってね~で済む話ではないと思います。

行政書士は代書屋と言われます。街の法律家、という呼称も一時されていましたが、私はちょっと違和感を感じてました。

そもそも法律家って何だろう?
法曹三者は法律家ですね。 法律学者も法律家でしょうね。 ここまでは良いですよね?
政治家は法律家でしょうか? 国会議員は立法者ですが、法律家って言うイメージでも無いですね。
公務員(行政機関)も法律を運用している以上、法律家と言えるか? ちょっと違う気もしますね。
何をもって法律家なのだろう・・ 結構前から気になっています。

まあ、街の法律家、と言う言葉も最近はあまり聞きませんね。いずれにせよ、私は、書士は代書屋で十分かなと考えています。
それは決して雑な仕事をして良いという意味ではありません。
弁護士業務の隣接法律専門職種という形で位置づけられている以上、争いのない法律関係を実現する=「法律に則った適正な書類を作成し、争いを未然に防ぐ」ことが代書屋の矜持かなと考えています。

あ、それと、重要なのが印紙税ですね。
売買と請負は混同しやすいので、印紙税法のチェックも忘れずに。

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