農地転用について

行政書士の生活

行政書士の業務について記録していこうと思います。

まずは農地転用。実は行政書士として初めて報酬をもらったのが農地転用でした。それまで相談会や事務所で相談を受けたことはありましたが無料対応していましたので、祝!初契約です。
知り合いの士業からの紹介で、実態はもう農地でないのに登記簿上は農地になっている、それを現状に合わせたいという内容でした。

最初に依頼人に会って現地の確認をして、役所に軽~く手続方法など聞くために寄ったのですが、なまじアポとって行ったからか丁寧に2人出てきて(上司と部下っぽい組み合わせ)、この上司がやたら高圧的で、けんもほろろな状況でした。
やれ都市計画法は大丈夫か、自然公園法はどうか、いやそれを聞きたいのです(汗
まあ、ほとんど準備せずに行ったので私もどうかと思いますが、土地は、一つの手続するのにいろんな法律が絡むのだなと再認識しました。

とりあえずその日は、申請書式と手続き方法など記載してある資料をもらって帰り、次回以降は申請書案を作成して聞きに行きました。二回目以降は部下と思しき方が対応してくれ、この方は丁寧に説明してくれたので良かったです。
でも何ですかね。国税局などはかなり親切なイメージなのに、田舎の自治体はお役所=お上、な感じなんですかね。法務局も昔は対応悪いみたいに聞いてましたが最近は優しい対応だし、市町村は遅れてるんですかね。
でも年金事務所はイマイチだったな。単なる担当者の当たり外れですかね。と、憂さ晴らし。

さて、農地転用には、法律の規制とともに周辺農地所有者の同意も必要になります。
所有者は、日中いなくて会えないとか、県外に在住とか、登記名義人が変更されていなくて相続人が分からない、という問題が発生します。色々調べてなんとか探し出しコンタクトを取るのですが、これも直に訪問するのか、まずは書面での方が良いのかとか結構考えました。
私自身は、電話や訪問よりも書面で良いよというタイプですが、一方的に文書を送りつけて来やがって!と思う人もいるでしょう。難しいですよね。
結果、書面を送って「後ほど電話いたします。必用なら説明に伺います。」的な対応にしましたが、中に一人うるさい人がいてちょっと時間がかかっちゃいました。最初に現地を見る時に、周囲の家に挨拶しておけば良かったかな~などと反省しましたが、こちらもまあ、経験を積んでいくしかないですね。

この案件は、現状が既に農地でなかったことと、その場所が規制が厳しい場所でなかったので書類も少なかったのですが、これが何か建設する計画、となると工事計画書なども必要になるし、規制をクリアするための書類とか結構なボリュームになるのでしょうね。
農地を確保したい地域とか、都市部などでは更に細かい規制があって、転用は認められない、というケースもあるでしょう。安請け合いしたものの結果ダメでした、という訳にもいかないし事前の調査は上手にやらないといけないなとも感じました。その辺は何回かやってみて勘所をつかむしかないですね。
でも一度手掛けた事で大まかな流れは分かったのでよかったです。
どんな仕事も最初は初めて。いくら準備をしても予想外の事はあると思いますが、極力準備をして、依頼人に迷惑だけはかけない様に気を付けたいと思います。

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