行政書士の営業-8 スタートアップ

司法書士受験

誰しも最初があります。行政書士として成功している人も、最初のスタート地点はありますよね。

私は特に戦略も無くスタートしてしまいましたが、行政書士で、専門知識のない自分は慎重にスタートを切った方が良かったな、と今なら思います。ちょっとナメ過ぎましたね。思った以上にお客が集まりません。
多分、性格もあるのでしょう。
ガンガン前に出て営業出来る人と、引っ込み思案な人と。
高単価でも請求できる人と、ついつい値引きを考えてしまう人と。

もし次の人生に起業するなら、私ならこうやるかな、と思います。

  • お金は出来るだけ貯めておく。そして極力使わない。
    私は退職金を充てましたが、これはほぼ生活費として取っておくべきでした。もしくは、このうちの100万円だけ事業に使おう、など極力制限します。生活費を事業に回すとどんどん苦しくなります。収入がないならアルバイトしながらでも、事業費を調達するべきです。
    ベストは、日本政策金融公庫に融資を申し込み、ここで事業費を確保しましょう。
    融資申請の練習にもなるし一石二鳥です。
  • 経営者団体に入る前に人脈を作りたい
    最初から経営者団体に入るより、まずは交流団体に入る方が良いと思います。
    脱サラして独立しても、多分普通の人は他の経営者を知らない、ですよね。前職の経歴や人脈を生かして独立するならばその積み重ねを生かせるでしょうが、会社を辞めて独立、となると前職の人脈が切れてしまう事もあります。
    そういった場合、またイチから人間関係を構築する必要があるので、経営者だ、と言う前に人脈構築に時間をかけても良いかと思います。もちろんその間はバイトで生活費、事業費を確保します。
    自治体や民間でやっている経営者育成セミナーとか、またはボランティア団体とか、探せば色々ありますよ。
  • 業務を絞る
    経営者団体は、自分の売りがないと覚えてもらえません。
    「行政書士やっています。役所の手続何でも出来ます。」
    では、記憶に引っかからないんですね。「役所の手続」って一体何だろう?思いつかないな、で終わってしまいます。
    「行政書士やっています。農地転用専門にやっています。農地の手続はおまかせください。」
    こっちの方が良いです。ふ~ん農地か。関係ないな。でも、「農地」のキーワードが残ります。
    ターゲットを絞るというのはかなり重要な話なのですが、ググれば沢山出てくるので省略します。
    まあ、何が食べられるか分からないお店にはお客は入ってくれない。ってことですかね。
    看板を分かりやすくして、まず店に入ってもらう。それからメニューを見てもらえばよいのです。
  • 業務を絞って勉強する
    司法書士試験は実務試験と言われ、何年もかかって実務的な学習をして合格します。
    行政書士は、実務に関係ない学習(かならずしも全然役立たない訳ではありませんが)をして試験を突破するので、合格してから実務の学習をする必要があります。
    自分の専門の業務は、図書館で本を借りて勉強、自分で本を買って勉強、予備校や実務家のセミナーを受講して勉強、その位はやったほうが良いです。ひよこ狩りは、何の恩恵も渡さずに食おうとする輩の事であって、ちゃんと後進のために有益な講座を開いている先輩書士もいます。見極めは必要ですが、勉強にはお金をかけましょう。
    事前の調査が甘くて、二度手間でお客様にご迷惑をおかけしたり(次の依頼が来なくなるかも)、見積もり間違いで自腹で補填したり(苦労して赤字)、時間がかかりすぎて割に合わなかった、と言う可能性があります。
    たまにしかやらない業務なら、依頼が入ってから勉強する、でも良いと思いますが、少なくとも専門業務は勉強した方が良いです。

以上、これは私の失敗を踏まえた方法です。
「実績経験あります」「人脈あります」「営業できます」って人は、ガンガンやっても良いと思います。
でも、失敗したくない人で、上記のパターンに当てはまる人は、一考されることをお勧めします。お金がなくなると苦しいです。
生活費と事業費を確保する。そもそも独立・成功ってそういう事ですもんね。
行動は大胆でも、進め方は慎重が良いと思います。

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